こんにちは、なつです。
今回は我が家の土壁を自分でなんとか補修を試みた話をまとめていきます。
我が家は築年数がそこそこ経ってるので、あちこちガタがきています。
直したい箇所も沢山…その中の一つである、古くなった土壁の補修をしてみました。一つと言っても、数部屋に渡るので、作業量は多くなったのですが…
そもそも、今の子育て世代の方って、土壁をご存知ですか?あの触るとポロポロする壁ですよ。
土壁は土壁でメリットがあるのでしょうが、築年数の経った我が家では、ヒビ・隙間・穴…と完全に悩みの種になりました。
土壁の補修・リフォームなんて、自分で(素人に)できるの?
補修したいけど、土壁の補修なんてど素人の私でもできるのかな?
そう思われるかもしれませんが、プロ並みのクオリティさえ要求しなければできます。
そう、綺麗さを求めなければ可能です。
私のように大雑把で不器用な人間にもできたので、業者さんに頼もうか迷ってる人は是非見て欲しいです。クオリティは置いといて、ですが。
そして、この時代、家に居ながらにして塗装する材料が手に入るというメリットがあります。
この材料が数種類必要なのですが、案外買って持って帰るのは重いのです。
土壁のDIY補修に至った経緯
我が家は古い一戸建てです。
私と同じく30代です。というか最早アラフォーです。という訳で、壁のみならず、あちこちガタがきています。
一部既に補修した箇所もありますが、最近気になるのは土壁。
何部屋分か土壁が使われているのですが、素人が見てもあまりよろしくない状態に見えます。
- ヒビが入っている
- ちょっと穴空いてる
- ポロポロ落ちている
- 一部がポロポロどころか、最早崩れつつある
- 柱との間に隙間が空いている
- 壁のあちこちに黒い汚れがある(カビかとも思ったが…後述します)
こうやって見ると、結構酷いな…orz
ネットで調べるとこのまま長く放置すると、土壁が崩れる可能性があるようなので、直す事にしました。
土壁を直すと言っても色々あるようで…
- 土壁の材料を買って埋める
- 上に塗装する(塗装は色んな材料がある。後述します)
前者の土壁の材料を買って埋めても、またしばらくしたら同じ事になってしまうので、もういっそ塗装する事にしました。
DIYで土壁を塗装すると決めたものの具体的にどんな工程でするの?
さて、塗装する前にまたまた準備があります。
これが意外と大変だし、工程が多い。
まずは黒い汚れを落とす。カビかと思ったので、カビホワイトを購入してスプレーしましたが、一向に変わらず。これはカビではないのか??結局判別困難でした。
ただ日当たりも悪いし、カビの可能性も全く捨てきれないので、一応カビとして対処する事にしました。
ちなみに今回補修した壁の一例です。壁の下部が触るとどんどん崩れていきます。
もう1つの例として、こちらはスイッチ周辺です。これはスイッチカバー外した状態です。
①ほうきで壁をはたく
意外と埃や土や砂がパラパラと取れます。パテやシーラーを使う前に取っておきましょう。
②カビホワイトをスプレーしておく
黒い汚れをカビと想定して、カビホワイトをスプレーしておきます。
カビがあるまま塗装するのは良くないですよね。
③養生テープを貼る
これは地味ですが、養生テープがめちゃくちゃ大事!!養生テープを制するもの、塗装を制する!と言っても過言ではないかも。
いや本当に、養生テープ(場合によってはマスキングテープも併用)を端に綺麗に貼っておくと、端の仕上がりに差が出ますよ!そして、結構な量を使うので、まとめて買って用意しておきましょう。
④大きい崩れがあれば土壁で埋める
↑この壁は下部40cmくらいが崩れていました。
こんな風に大きく崩れていたら、まず土壁をしっかり塗って崩れが無い所と同じ位の厚さになるようにします。使用したのはこちらの土壁補修材↓ 元の壁の色と違ってもOK。この上から塗装するので大丈夫です。
④ヒビや隙間はパテで埋める
③の大きな崩れは我が家では一部だったのですが、ヒビや隙間は非常に多い状態でした。
なので、③の作業をしたのは上記の一面のみで、他の壁は③を飛ばして④のみで埋める事が可能な状態でした。
ヒビや隙間程度であればパテで埋めます。表面を平らに整えておきます。写真でいうと白い箇所がパテで埋めた箇所です。
今回使用したのはこちらのセメダインのパテ。我が家は補修箇所が多かったので、このサイズを購入。少しの補修なら小さいサイズでも足りるかもしれません。
⑤カビ止めシーラーをローラーで塗る
塗装できるように下地を整える作業です。
シーラーを塗らないと、珪藻土や漆喰などの塗装をしても、どんどん染み込んでしまいます。
我が家は壁の黒い部分をカビとして対処したので、こちらのカビ止めシーラー↓を使用しました。カビがない壁なら普通のシーラーで良いと思います。
これはローラーでできる作業なので、一気に終わります。ローラーは必需品です!(塗装材の種類によっても、使用します)
⑥塗装する(珪藻土)
仕上げです!
やっと塗れる!塗装できる!
ここまでの工程が長かった(^_^;)
塗り方ですが、フラットに塗るでも、模様をつけるでも、お好みで!
私は不器用で、綺麗な模様をつけたり、完全にフラットにする事なぞできないので、フラットに近い波のような模様ができるように塗りました。と言うか、これってそもそも本来は職人さんのお仕事なので、素人がやると塗るのはなかなか難しいです。ただ塗るだけなら良いですが、綺麗に塗ろうと思うと難しいので、最初は目立たない部屋や場所で練習がてら塗り始めた方が良いかもしれません。
私は何も考えずに塗り始めてしまい、序盤に塗った箇所は酷い出来になりました。笑
最初から玄関に手をつけてしまったので、人があまり入らない部屋から始めれば良かったと少し後悔してます。器用な人なら、どこから塗り始めても良いでしょうが…ちなみに夫は初めてでも割と良い感じに仕上げられていました。何なのこの差\(^o^)/
ちなみに今回我が家は珪藻土を選びましたが、他には漆喰、クロスを貼るという手もあります。
我が家が珪藻土を選んだのはカビ予防の為です。(まあでも、漆喰でも良かったかもしれないけど)
土壁補修に珪藻土3種類使ったので簡単にレビュー
今回、DIYで使用した珪藻土は3種類。タイプは大まかに分けると2つ。
- ローラーで塗る事ができるタイプ
- 鏝(コテ)で仕上げるタイプ
どちらも一長一短。
ローラーで塗る事ができるタイプ
簡単なのはやはりローラータイプ。
使ったのは「かんたんあんしん珪藻土」…色も沢山選べます。
但し2度塗りが前提の商品です。そして2度塗りしても、元々の土壁の細かい凹凸が出てしまいます。遠目で見れば分かりませんが。
問題なのは、ヒビ割れをパテで補修した箇所がわかってしまう事。パテを使った箇所とそうでない箇所で見た目が違うので、そういった箇所は別のタイプにした方が良さそうです。
パテを使用するほどではない場合(ヒビなどが殆どない壁面)には楽なのでオススメできます。
鏝(コテ)で仕上げるタイプ
鏝で仕上げるタイプはローラーより難易度が上がります。
鏝ってどんなのかご存知ですか?よく外壁塗装などで見かけるこういうのです。
我が家にはもちろんなかったので、この度購入しました。
鏝で仕上げるタイプの珪藻土は2種類使用しました。色以外にも違いがあるので簡単にレビューします。
ちなみに鏝は庭のDIYにも活躍しました!
「EASY&COLOR 珪藻土」
「EASY&COLOR 珪藻土」この珪藻土は、色を選ぶのも楽しい!我が家は何面かオレンジを使用して気に入ってたんですが、今はもうオレンジなくなってるorz
上記の通り、このタイプはやや難しくはなります。鏝って普段使わないですし…持ち方にまず慣れないと変な所に力が入って、肩や腕が痛くなります。そして最初に塗った箇所のクオリティの低さったら…
ただ、やはり仕上がりは良いです。特に元々ヒビが入っていたりする箇所はカバー力があると言いますか。慣れれば素人でもそこそこ良い雰囲気になります。
お値段はちょっと高いです。
ただ、樹脂を使用してないようで、修正したい時にしやすかったです。
補修箇所が多くなければ、上記のリンクの5kgでも足りるのではないでしょうか?我が家は補修箇所が多すぎて18kgじゃないと足りませんでした。
「混ぜてあるからすぐ使える珪藻土MIX」
「混ぜてあるからすぐ使える珪藻土MIX」これも色が沢山選べます。我が家はアマイロを使用しました。オフホワイトのような色味かな?
こちらはアクリルエマルジョンを使用しているので、塗りたい面以外に付着してしまったら、すぐ取り除いた方が良いです。塗り心地自体は塗りやすくて良かったです。
コストの面ではこちらの方が安く上がるかな?
ちなみに、メーカーHPから請求すれば、現物カラーサンプルを送ってもらえます。
私はこのカラーサンプルを見て、上記の色に決めました。やはりカラーサンプルがあると、実際の家の壁と合いそうなのか、よりイメージがわくと思います。フジワラ化成さんありがとうございます。どの色にしようか迷っている方、是非問い合わせてみてください!
まとめ。クオリティを求めなければDIYで土壁補修も可能だと思う
ヒビなどあると、塗るまでの工程が多くて結構手間ですが、時間と手間をかければ、なんとかコストを抑えて土壁補修も可能でした。
実際に自分でやってみて職人さん技術のすごさがよく分かりました。
もし、土壁補修を考えている方の参考になれば幸いです。
それではまた〜
このブログを書いた人なつについてはこちら。
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